中学・高校時期のアスリートに対する成長段階に合わせたトレーニング負荷を考える〜経験編〜

その時ではわからない判断の良し悪し。


私が22歳の時に帯同した国体(陸上)での話です。

その学生(Mさん)は当時中学3年生でした。


ジュニアオリンピック(陸上)で100mにて全国2位になるほどの実力者でした。


当然、高校でも活躍が期待されていました。


身長も高く、当時では筋量もあり早熟タイプに該当する選手だったように思います。



国体前、、

Mさんは足を痛めている状態でした。

ハムストリングスの肉離れです。


回復してきている状態でしたので、

大会に出ると言う前提で現地入りをしてきました。


しかし走れるとはいえ、まだ痛みもあり状態は万全ではありません。


テーピングで補強をして、なんとかと言う状態でした。



陸上においての国体で盛り上がる競技があります。

それはリレーです。

理由は、


少年B(中3〜高1)・少年A(高2・高3)・成年と必ず各カテゴリーの選手を入れなければならないため、本当にチームが一つになり勝負をするからです。


状態の悪いMさんは当時少年Bでの出場予定となっていました。


スタッフミーティングではMさんを出すか・出さないかで話し合いました。


Mさんを出さない、と言う事はリレーへの出場を辞める事に繋がります。


そのくらい少年Bと言うカテゴリーは最小限しか大会に連れて行ってもらえません。




当時の私には『どうする事がベストなのか、、』その判断が非常に難しかったです。

(今となっては、こうしておいた方が良かったなと言うのはあります。)


結果その選手は、出場しました。


バトンも無事つなぎ走りきりました。



とある先生からは


『こまつ君!選手は意外と走るものやで!』

と言って頂いたりと、不安から一転、チームに安堵の雰囲気が流れました。



とここまでの話でいけば

判断は『』なのかもしれません。。。


続く。