復帰の際の負荷設定について

遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。


本年もこまつ鍼灸院を宜しくお願い申し上げます。


さて最初のテーマは『復帰の際の負荷設定』についてです。


この答えがありそうでない問題。


私もまだまだ追求、研究中です。


教科書的には、、


軽度捻挫は〇〇日まで安静→単関節→荷重

肉離れはアイソメトリック→コンセントリック、、


と基本的な流れは書いてありますし、私もそこは参考にします。


では実際の話をすると。。。



治癒スピードにはかなりの個人差があると言う事を知ってっもらう必要があります。


そして治療者も個体差や治りの良し悪しを感じる必要があります。


では具体例を。


先日ヒラメ筋肉離れ後の治療を担当する機会がありました。


期間的に(1度損傷と判断)jogができると判断し、20分ほどのjogをしてもらい無事にできました。

しかし、翌日に同じjogをしようとしたら1kmも行かない所で痛みが出て中止。


私としては色々と確認しても十分消化できる練習と思っていました。


ここで思った事は、


・回復過程が思ったより緩やか。

・負荷に対する回復も遅く、続けて同じ量が消化できる状態ではない。

・症状からも決して再受傷は考えにくい。

・教科書的には負荷を与えても良いが、痛みを感じさせないために2日jogを中止しその後再度負荷をかける。


と判断しました。

ここで注意ですが、この患者さんは一人で負荷設定を変えれる環境にいましたので、指導者の許可を得る必要はありませんでした。


チームの場合ですと監督にも連絡しますが。


この患者さんの回復過程が通常より2,3日遅いと判断し、これがうまくハマりました。

2日後からは一気に痛みも引き、順調に負荷を上げて行くことができました。


痛みが出た時に無理に、中途半端にやっていると痛みが残り筋スパズムも高くなり、継続が出来なくなっていたのでは?と考えています。


数日、半日ごとの回復過程をイメージして行くことはとても大切だなと感じています。


今回はいい例ができたのでこちらに共有させて頂きます。



こまつ鍼灸院