『鍼が苦手です』は『鍼が苦手とは限らない』

なぞなぞではありません。


先日Twitterにも少し投稿しましたが、


こんな患者さんが来られました。

『僕鍼が苦手なんですよね、、』


なるほど。

ここは鍼灸院なので鍼を打たないわけにはいけません。


鍼って苦手意識持たれていると本当に効果半減するんですよね。


問診を続けます。


『鍼の特有の響き感が苦手ですか?』

『刺さる瞬間が怖いですか?』

『鍼を受けてしんどくなったありますか?』


どれも『そうですねぇ』とは言われるんですが、本人もしっくり来ない返事。


別の話を進めていく中で、


『私以前、関東の大学で陸上やってたんですよ。

その時に来られていたトレーナーさんの治療院に行けと先輩に言われましてね…

そこの治療が痛くて痛くて。4年間かけて慣れましたよ…。』


と。

本人は何気に話をされましたが

私は、『それが原因かな?』と思いました。


ご本人に聞いてみると

『確かにそこから鍼が苦手になったかもしれませんね!』と反応。


私の中では

これは『鍼が苦手』なのではなく

『昔受けたは鍼治療が苦手』と言う事になるなと思っています。



色んな治療の先生がいますが


例えば

『このラーメン食っとけ!!うちのラーメンがまずいなら他にいけ!!』

みたいな頑固親父のラーメン屋さん(←私はこう言う店好きです。笑)


みたいに

治療家の場合はなってはいけないなと思います。


『この強もみの刺激がいいんだ!うちはこうだ!』

みたいに相手の筋肉の性質や脳による理解を無視して治療しても体に刺激が入らず

防御反応ばかり起きてしまします。


今は学校授業でも医療面接があるように

相手とのコミュニケーションを大事にしながら治療を進めていく努力が必要だと思います。



こまつ鍼灸院